最近、日本でもパーティグッズとして「ピニャータ」が知られてきてますね~。
さて、この「ピニャータ」は、どこから来たのでしょう?
アステカ時代でしょうか?
それとも、スペインの征服者がラテンアメリカに持ち込んだのでしょうか?
前記事【メキシコの市場に吊るされている人形 ピニャータ(piñata)~呪いの...?】ピニャータの起源最初にピニャータに似たものを使っていたのは、中国だと考えられています。
新年のお祝いとして、中に5種類の種が入った牛の形をしたものを、棒でたたいて割っていたようです。
13世紀になると、ベネチアの商人で冒険家でもあるマルコ・ポーロが中国の習慣をイタリアに持ち帰りました。(そのころから、小物やお菓子が詰められた)
そして、その伝統はスペインに広がり、16世紀の初めに、スペインの宣教師がピニャータをメキシコに持ち込んだと言われます。
中国→ベネチア→スペイン→メキシコ(ラテンアメリカ)ですね♪
しか~し、スペインの宣教師が到着するまえから、メキシコ人も似たような伝統を持っていました。
アステカ人は、一年の終わりに、太陽と戦争の神(ウィツィロポチトリ)の誕生を祝うために神殿に壺をささげました。
宝物がいっぱい入っている色とりどり羽根で飾られた壺です。
それを棒で割り、こぼれ落ちた宝物は神への捧げ物になりました。
それから、マヤ人にも、同じような遊戯があったと言われます。
目隠しをして吊り下げられた壺を割っていたようで、まさしくメキシコの伝統的な「ピニャータ」です。
(日本の「スイカ割り」も中国発祥。スイカではなく人の頭割ってたとか~。
ひえ~)
その当時、スペイン人宣教師は、メキシコ先住民に伝道するための戦略の一環として、「ピニャータ」を使いました。
伝統的なピニャータは、カラフルな紙で飾られた陶器の壺に、7つの房の付いた突起のある星の形をしています。
(貪欲、大食、怠け、プライド、嫉妬、怒り、欲望の表す。)
「ピニャータ」を割ると、その7つの大罪を打ち砕き、ご褒美がもらえる。
悪魔と罪を克服するキリスト教のおしえを表現するのに、丁度良かったのですね。
メキシコの誕生日といえば、「ピニャータ」。
伝統的なピニャータの習慣は、メキシコから他の国に広まってます。
今では宗教的な意味は、失われてしまい、形は、動物やキャラクター(時にはトランプ大統領)など、多様化しています。
本来の意味を知っていると、ちょっと見方が変わって面白いです。
もし、ピニャータに出会えることがあったら、思い出してみてくださいね♪
そのうち、日本のトイザ○スなどでも当たり前のように売られる日が来そうです。
(´ω`*)
メキシコになかったマクドナルドが今は当たり前のようにあるのと一緒かな~
ぐらしあす!(。◕ ∀ ◕。)