この人誰?
キリスト様を刻んだ大~きなメダイを首にかけ、手には杖。
そして、頭の上にはちっちゃな信仰の炎。
かわいらしく燃えているのがちょっと気になります~。
このお方は、メキシコでよく見かけるのですが、日本であまり知られていないと思います。
いったいこの方は、どなたなのでしょう?
このお方は、新約聖書に現れるイエス・キリストの十二使徒(12名の弟子)のひとり。
サン・フダス・タデオ(聖フダス・タデオ)様とおっしゃいま~す。
サン・フダス・タデオは、ヤコブの兄弟であり新約聖書の「ユダの手紙」の筆者です。
そして、絶望した人や敗北者の守護聖人です。
聖書では、タダイとして出てきます。
彼は、メキシコでは、グアダルーペの聖母と並ぶ人気のある聖人の一人なんです~。
困難や苦しいときにすがれる聖人
メキシコで、サン・フダス・タデオは、困難な時に恩恵を受けられる神様だと信じられています。
その不可能を可能にするといわれている彼を祀る教会が、アラメダ公園からもみえる場所にあります。
地下鉄だったらイダルゴ駅。
サン・イポリト寺院(Iglesia de San Hipólito)が、彼の聖地になります。
サン・イポリト寺院はメキシコシティで最も古く、最も興味深い教会の1つです。
ここは、エルナン・コルテスが、テノチティトラン(アステカの首都)の征服(1521年8月13日)を記念して設立された教会なんです。
1950年には、サン・イポリト教会にサン・フダス・タデオの礼拝堂が設置されました。
その頃から、サン・フダス・タデオに救いを求める信者たちに奇跡がおこり、1982年にはメインの祭壇に移されました。
それ以来サン・イポリト教会は、彼の聖域に!
毎月28日には、サン・イポリト教会に何百人もの熱心な信者が集まります。
特にサン・フダス・タデオの生誕日(聖人の場合死亡した日)の10月28日には、なん百万人もの信者がメキシコ中から集まってくるので、大混雑になります。
たくさんの信者がサン・フダス・タデオの像を抱え、彼の代表的な色である白と緑のローブを着ている人もみられます。
現在、この多くの信者が恩恵を求め集まるこの日が、メキシコシティでとても重要な宗教的伝統の一つとして定着しています。
絶望に最も耳を傾ける聖人サン・フダス・タデオさんは、とても頼りになるお方です。
希望が失われ、人生が困難な状況に直面する人には、とてもありがたいです。
メキシコでみかけたら、手に入れたくなるかもしれませんね~。(*>▽<*)
ぐらしあす!(。◕ ∀ ◕。)