サンタ・ムエルテって、ご存じ?
その姿は、まさに死神様。
手には、大きな鎌、水晶、砂時計、時にはランプを持ち、足元にはフクロウさん。
恐ろしい姿なのですが、サンタ・ムエルテを崇拝する信者は近年爆発的に増えてます。
サンタ・ムエルテ信者は、特にメキシコを中心に、アメリカ、中米に推定1000万から2000万人いるといわれてます。
敬意を払いサンティシマ・ムエルテ(Santísima Muerte)と呼ばれることが一般的です。
「サンティシマ(Santísima)」は、スペイン語「サンタ(santa)」の絶対最上級。
すげ~聖人って感じです。
そのほかラ・フラカ(La flaca)、ラ・ニーニャ(La niña)、ラ・ブランカ (La blanca)、 アンヘル・デ・ラ・ムエルテ(Ángel de la muerte )などとも呼ばれてます。
彼らの祈りはカトリック教徒の祈りと似ているのですが、非カトリックとされています。
カトリック教での聖人らは、過去生きていた人々。
(サンタ・ムエルテは、生きていた証拠がない)
しかし、サンタ・ムエルテ信者兼カトリック信者もいるので、メキシコ的ごちゃまぜな状態があるのも事実です。
サンタムエルテの起源
サンタ・ムエルテがどこで生まれたのかは、明確ではありませ~ん。
60年代に、ベラクルス州のカテマコ(Catemaco)という場所で、地元の人が小屋の板に描かれたサンタ・ムエルテの姿を見たことが、人伝いに広がった説。
アステカの死の女神ミクトランシワトル(Mictecacihuatl)がサンタ・ムエルテに似ていることから信仰のルーツは、ヒスパニック以前の時代から説。
そして、ガイコツだらけの「死の日」も、関係するようです。
メキシコでは、死は不吉なものとして見られてません。
メキシコ人は死を人生で否定できないもの、自然の法則、そして受け入れなければならないものと見なしています。
80年代には、サンタ・ムエルテは、麻薬密売人、復讐殺害やら犯罪の守護神として注目を集め始めました。
しかし、多くのサンタ・ムエルテ信者は、犯罪とはほとんど関係のない人々で、非常に信心深く他のカトリック聖徒と変わらないようです。
サンタ・ムエルテは、あらゆる望みを受け入れ、恩恵を与えるので、庶民に愛されています。
誰でも、生きている限り、死は訪れます。
死はすべての人にとって公平で平等なことだからです。
サンタ・ムエルテのカラーの意味
白色
サンタ・ムエルテの一般的な色。
幸福と純粋さを象徴しています。
負のエネルギーや悪霊を払う。
アイボリー(骨の色)
白と同様、平和、調和そして成功を導きます。
赤色
血の色。
愛情を表しています。
良い縁を結ぶ。
青色
知恵の色。
仕事の成功と人間関係をよくする。
黄色
財運。
問題に対する解決方法を見つける。
エネルギー。
金色
金運。
ビジネスや家庭で経済的な豊かさを得られる。
琥珀色
病気平癒。
健康に導く。
緑色
法と正義の問題に対する理想的な解決策を見出す。
公平に解決される。
コーヒー色
災難から守られる。
黒色
善と悪のバランスを表しています。
よいことも悪いことも受ける最も強力な色。
紫色
不幸からの脱出。
精神的能力が目覚める。
紫色
不幸から救われる。
サンタ・ムエルテは、どんな人にも差別なく平等に願いを受け入れてくれます。
犯罪が増加するメキシコ。
そうした不安からもサンタ・ムエルテ信仰は広がっているようです。
(警察、政治家の間でも~)
サンタ・ムエルテは、好きじゃないというメキシコ友もいるのですが、毎日、サンタ・ムエルテに話しかける筆者は常に平和でございま~す。(o´▽`o)ゞ
★「魔女市場」で幸運つかんじゃう!?あやし~いメキシコ ソノラ市場(Mercado Sonora)
ぐらしあす!(。◕ ∀ ◕。)