メキシコのユカタンには、女子が好きそうなちょっと変わったお土産があります。
キラキラしていて、ブローチとして胸に付けることができる生きた宝石。
そのお土産は、マケチ( Maquech)と呼ばれる昆虫です。
マケチは、甲虫類の一種で、マヤ甲虫とも呼ばれています。
甲羅がかたいので、傷つけることなく装飾ができるようです。
先住民の作る工芸品としてマヤ時代から人気があったと言われています。
マケチの入ったプラスチック製のちいさな入れ物には、木片が入れられていて、水だけあたえます。
外に一緒にお出かけもできるのが人気の理由です。
マケチには、悲しい伝説があります。
婚約者のいるマヤのお姫様が、ある若者と恋に落ちました。
2人は、永遠の愛を神様に誓いました。
しかし、お姫様の父は、その恋を知り、若者を殺すため生贄にしようとしました。
お姫様は彼を救うために、二度と彼とは会わないと父と約束。
毎日泣くお姫様。
気の毒に思ったシャーマンは、若者を最高の宝石が散りばめられマケチの姿にかえました。
若者は、ブローチとして、永遠に彼女の心のそばにいましたとさ。
おしまい
マケチはメキシコの歴史、特にユカタン地域での文化や伝統の一部です。
しかし、現在は消滅の危険にさらされているようです。
El maquech o escarabajo yucateco Zopherus chilensis (Coleoptera, Zopheridae), es exclusivo de una zona de #Yucatán, #Mexico. Podría encontrarse en peligro debido a la costumbre local de incrustarles joyas en vivo para convertirlos en broches o amuletos de carácter amoroso. pic.twitter.com/Ca6t8vHArs
— cronicasdefauna (@cronicasdefauna) 2018年10月19日
筆者がまだ20才だった頃(何十年前だよっ!)、ユカタン出身のお友達からお土産にマケチを、もらった事がありました。
「キラキラしてカワイイ!」
と、その時は、大のお気に入りでよく外へ連れて出かけてました。
胸の上を、歩き回るのが、とってもキュート♡
ちっちゃな入れ物にいれたまま水だけあげてれば良いと言われていたのですが、部屋の植木に長く糸をつけて可愛がっていたことがあります。
実は、2年間も生きていました。
水だけだと長生きしないらしいです。
ウンチもしないといわれていましたが、ウンチしてました。
筆者は、虫がキライなのですがこのコは大丈夫。
虫嫌いさんでも、好きになっちゃうマケチ。
メキシコであえたらいいですね。( ^-^)ノ
植物防疫所【生きた昆虫類を輸入される方へ】
ぐらしあす!(。◕ ∀ ◕。)