アステカ文明を滅亡させたスペインの征服者エルナン・コルテスの隣にいつも女性がいますよね。
この女性は、マリンチェ(Malinche)といいます。
マリンチェ(1496または1501年~1529年)は、コルテスの愛人であり通訳もしていた先住民です。
もともと上流階級のお嬢様だったのですが、母親が再婚し、再婚相手との間に男の子が生まれたことで、マリンチェがいらなくなってしまったんですね~。
丁度亡くなった奴隷をマリンチェに仕立て上げ、マリンチェのお葬式をあげてしまいます。
死んだことされたマリンチェは、奴隷として売られてしまいます。
ヒドイ話です。
(当時そのようなことは、当たり前)
可哀そうなマリンチェは、タバスコ州の奴隷になるのですが、タバスコの王は、スペインから来たコルテスのご機嫌取るために、マリンチェをコルテスへの貢物にしてしまいます。
その後、若くて美しいマリンチェは、語学に長けていた為に、コルテスの通訳として働き、アステカ文明を滅亡させてしまうのでした。
今日、メキシコ人は、「マリンチェ」を、裏切り者という意味で使います。
しか~し、メキシコのメスティーソ(Mestizo 混血)さんたちは、マリンチェからはじまった白人と先住民の混血だということもわかっているので複雑な立場です。
あるときは、インディオ(先住民)の先祖を誇りに思いながらも、インディオの貧困層をバカにします。
どっちなのよ!?
と突っ込みたくなりますが、二つの先祖がある混血さんたちなので、しかたないな~と思います。
(めんどくさいので、言わせておきます。)
さて、メキシコに来た外国人は、メキシコ人がやたらに親切だと感じると思います。
メキシコ人は、外国から来た人を好む~というかすぐに受け入れます。
(あの国は抜かして)
そう、これは、「マリンチェの呪い」にかかっているからだと、メキシコ人は言います。
「マリンチェの呪い」の歌
私が、通ってはいけない道をあるいていた時、怒りながら現れた警察官。
日本人だとわかると、怒っていた顔が、急に優しくなりました。
(本当は、怒られちゃうんだけどいいよ~てな感じ)
道を聞いただけなのに、最後まで、付き合ってくれたり。
困っていると、すぐに手を差し伸べてくれます。
なんだかんだと、親切です。
メキシコに来た外国人はメキシコの人の優しさにたくさん触れられるでしょう。
(外国人にはありがたい)
「マリンチェの呪い」にかかっているメキシコ人。
呪いが解ける日は、来なくてもいいですよね。(*゚▽゚)/゚・:**:・゚\(゚▽゚*)
