「2人のフリーダ」がいるのはここ!~メキシコシティ近代美術館(Museo de arte moderno/MAM)

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メキシコシティの静かで美しい美術館

メキシコ市民の憩いの場、チャプルテペック公園内に、「近代美術館(MAM)」があります。

1964年にオープンした「近代美術館」は、ラテンアメリカで、とても重要な美術館とされていています。

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ここも、メキシコシティに来たら外せない場所です。

建物を設計したのは、有名な建築家ペドロ・ラミレス・バスケス(Pedro Ramírez Vázquez)氏。

国立人類学博物館やテンプロ・マジョール博物館、アナワカリ博物館なども設計した人物なんですよ~。

建物は、メキシコを代表するモダニズム建築で、歴史の宝だと考えられています。



並外れたコレクション

近代美術館には、約3,000の絵画、彫刻、写真など20世紀メキシコアートの豊富なコレクションが揃ってます。

特に世界的に認められているメキシコ絵画に、焦点を当てています。

壁画運動の中心人物ロベルト・モンテネグロ(Roberto Montenegro)をはじめ、特別有名なディエゴ・リベラ(Diego Rivera)、ダビッド・アルファロ・シケイロス(David Alfaro Siqueiros)、ホセ・クレメンテ・オロスコ(José Clemente Orozco)そして、アブラハムアンヘル(Abraham Angel)、ルフィーノ・タマヨ(Rufino Tamayo)アンヘル・サラガ(Angel Zarraga)、ヘラルド・ムリージョ(Gerardo. Murillo)など、メキシコ巨匠の偉大なるコレクションが鑑賞できます。

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そして最も重要な作品は、フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)の「2人のフリーダ(Las dos Fridas)」!

作品は、フリーダの等身大です。

2人のフリーダは、嵐を背景に手を繋ぎ、緑のベンチに腰かけています。

右がディエゴに愛されているフリーダで、左は彼に拒否されたフリーダ。

なんと、この作品は、フリーダがディエゴ・リベラと離婚をする前から取り組んでいた作品なんです。

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完成作品と比べてみてください!「2人とのフリーダ」はじめに描かれたもの。

前の作品には、フリーダの大きな悲しみが描かれていません。

離婚後に書き加えられたのは、右のフリーダが持っているちっちゃ~なディエゴの肖像画から流れる血管。
(子供だった頃のディエゴが描かれているので、よ~く見てください)

二人のフリーダには、同じ血が流れ、左のフリーダの血管は、途中で切断されています。

彼女はピンセットで止血をしようとしますが、 血液は流れ続け白いドレスを赤く塗ります。
 (花の刺繍と血液の色が同じ)

彼女の作品は、ほとんどが当時の気持ちを表しています。






日曜は無料。

特にフリーダ・カーロファンは、訪れるべき場所でございますよ~♪ヽ(*´∇`)ノフリーダの写真もあるよ~♪

近代美術館(museo de arte moderno)公式サイト





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